「JavaScriptと互換性があるって本当？」
このように、TypeScriptと呼ばれるプログラミング言語について気になっている方も多いのではないでしょうか。TypeScriptはWebアプリケーション開発に適しており、今注目されているプログラミング言語の1つです。
この記事ではTypeScriptについて基礎的な知識や特徴、将来性についてご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
目次
TypeScriptはどのような言語？
TypeScriptとはMicrosoft社が2014年ごろに開発・発表した オープンソースのプログラミング言語で、現在もメンテナンスが続いています。 何よりもJavaScriptとの関連性が高く、JavaScriptの上位言語といって良いでしょう。
JavaScriptとは違いTypeScriptは静的型付けのプログラミング言語なので、互換性が高い両者ですが違いがはっきりと分かれます。
JavaScriptと互換性の高い言語
TypeScriptはJavaScriptと互換性が高いことが特徴です。TypeScriptで書かれたコードをコンパイルするとJavaScriptのコードに変換されるため、JavaScriptが動く環境であればTypeScriptを使うことができ、JavaScriptライブラリもTypeScriptから使用できるのです。
またTypeScriptは大人数のプログラマが携わってもエラーを防ぎやすいよう設計されており、 開発効率を上げるためには非常に便利なプログラミング言語といえるでしょう。変数のデータ型をあらかじめ決めたり、1つの関数定義で異なるデータ型の引数を処理できたりする特徴があります。
JavaScriptとの違い
JavaScriptと比較して大きく違う点は、TypeScriptは静的型付けのプログラミング言語、JavaScriptは動的型付けのプログラミング言語であることです。 まずは「静的型付け」と「動的型付け」それぞれのデータ型の特徴についてご説明します。
※データ型：プログラムで扱われるデータの種類を示す用語
静的型付け
動的型付けプログラミング言語は、 プログラムの実行時にデータ型が自動で決まります。 動的型付けプログラミング言語の特徴として、ソースコードを手軽に書くことができる反面、実際にプログラムを実行しなければどの部分にエラーがあるかわからないことが特徴です。
静的型付け
静的型付けプログラミング言語は、 変数のデータ型をあらかじめ決めることができます。 この仕組みにより、コンパイルする時点でエラーが分かりソースコードが読みやすくなることが特徴で、 大人数で開発する環境などで非常に便利なことが特徴です。
TypeScriptを習得するメリット・デメリット
こちらではTypeScriptを習得するメリットとデメリットについてご紹介します。Webアプリケーション開発を効率化できるTypeScriptは習得しておいて損はないのですが、デメリットについても理解しておくことが大切です。
メリットを3つ、デメリットを2つご紹介するので、これから習得を目指す方はぜひ参考にしてみると良いでしょう。
メリット
TypeScriptを習得するメリットは3つあり、以下の通りです。
- JavaScriptと互換性がある
- 型を宣言するためエラーを防げる
- JavaScriptよりも短いコードが書ける
TypeScriptはJavaScriptとの互換性が高いため、JavaScriptの開発環境が整っている場合簡単に導入することができ、JavaScriptライブラリをTypeScriptから使用できるなどの特徴があります。またデータ型を宣言するためプログラムの実行時にエラーを防ぐことができ、かつJavaScriptよりも短く読みやすいコードを書くことができます。
デメリット
学習するメリットはたくさんありますが、実は習得するまでの過程でデメリットがあることも覚えておく必要があります。 具体的なデメリットは2つあり、以下の通りです。
- 日本語の情報が少ない
- 学習コストがかかる
TypeScriptはMicrosoft社が開発したプログラミング言語ですが、登場したのが2012年と比較的新しいです。 そのためまだ日本語による情報が少なく、調べる手間がかかり効率よく学習することが難しいでしょう。
またJavaScriptを 学習していればそれほど習得に時間がかかるわけでは無いですが、 新しく1つの言語を覚えるためある程度学習コストがかかってしまいます。データ型の設定方法やクラスの作り方など、新たに知識を覚える必要があることを覚えておくと良いでしょう。
TypeScriptの今後の需要と求人
JavaScriptよりも開発効率がよく、かつJavaScriptと互換性の高いTypeScriptはいま注目されていると言えます。 学習を進める上で今後の需要や将来性が気になるため、こちらでTypeScriptの今後の需要と求人についてご紹介します。
JavaScriptを現在習得しているまたは学習中の方は、TypeScriptを習得しておくと開発の幅を広げることができます。これから学習をしてみたい方は、ぜひ参考にしてみると良いでしょう。
TypeScriptの需要
TypeScriptは2017年にGoogle内で6番目の標準開発言語として選ばれた影響もあり、世界的に注目を浴びるようになりました。実際にGoogleが開発しているJavaScriptフレームワーク「Angular」もTypeScriptベースで開発されていることが特徴です。
JavaScriptでは難しかった、中規模から大規模の開発で使用されることを目的として作られたプログラミング言語でもあるため、今後の需要は高いといえるでしょう。プログラムの実行時にエラーを防ぐことができ、かつJavaScriptよりも短く読みやすいコードが書けるため、中規模から大規模の開発でもJavaScriptのように難しくないのです。
TypeScriptを扱えるエンジニアの求人は年々増えており、その需要の高さがわかります。
TypeScriptの求人
フリーランスエージェントのレバテックフリーランスによると、現時点（2021年3月）での求人数は415件です。JavaScriptの求人数は2,928なので比較すると圧倒的な差がありますが、TypeScriptの需要から、求人数は今後さらに増えると予想されます。
プログラミング言語別の年収ランキングでは、2017年Googleの標準開発言語として選ばれた影響もありランキング圏外から5位までに浮上しています。今後JavaScriptの代わりになれば、さらに求人数が増えるでしょう。
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まとめ
いかがでしたか？
この記事ではTypeScriptの特徴と将来性についてご紹介しましたが、TypeScriptは今後習得しておきたいプログラミング言語の1つといえます。JavaScriptとの互換性が高いため、JavaScriptを習得している方は新しくTypeScriptの習得を検討してみると良いでしょう。
独学またはスクール、 あなたに合わせた学習方法でプログラミングを習得することがおすすめです。
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