プログラミング言語初心者は知っておくべき!言語の選び方とは?

IT化が進む現代では、仕事にITスキルは不可欠になっています。その中でも特に重宝されるのがプログラマーです。実際、プログラミングを学びたい人は多いでしょう。

そこで今回は、初心者が知っておくべきプログラミング言語の選び方について解説していきます。各言語の特徴や得意分野についても紹介しているので、ぜひご覧ください。

【初心者向け】プログラミング言語の選び方

これからプログラミングを勉強したいと考えている初心者は、まずは学習するプログラミング言語選びから始めましょう。言語選びのポイントは次の3つです。

  • プログラミングとは何かを知る
  • プログラミングを学ぶ目的を明確にする
  • プログラミング言語の得意分野を知る

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

プログラミングとは何かを知る

プログラミングとは、コンピューターが動作するための命令文を書くことです。わかりやすくいうと、プログラマーの仕事は、設計書に書かれた内容を機械に理解できるように翻訳することです。

アプリやシステムの開発は一連の工程に従って行われますが、プログラミングは開発工程の中の1つでしかありません。

  1. 要件定義
  2. 外部設計
  3. 内部設計
  4. プログラム設計
  5. プログラミング
  6. 単体テスト
  7. 結合テスト
  8. システムテスト
  9. 運用テスト
  10. リリース
  11. 運用・保守

開発するアプリの仕様を考えたり、IT企業でシステムの運用を行うのはプログラマーの仕事ではありません。まずは、自分がしたい仕事が本当にプログラマーなのかを考え直してみると良いでしょう。

ただし、内部設計やプログラム設計は、プログラミングスキルが必要なため、プログラマーの経験を積んだ後に、担当することの多い工程ではあります。

プログラミングを学ぶ目的を明確にする

プログラミングを学ぶときは、プログラミングを学ぶ目的を明確に決めましょう。目的を決めることで、学習のモチベーションを上げることができます。

プログラミング言語は、コンピューターに命令を理解させるために、決められたルールに従ってソースコードを書いていきます。しかし、プログラミング初心者にとってソースコードは、意味不明な記号の羅列のように感じるでしょう。

実際、プログラミングは少し勉強して、すぐに挫折する人が多いのも事実です。途中で投げ出さないように、プログラミングを学ぶ目的を明確にして、学習のモチベーションを維持できるようにしましょう。

また、目的を決める際には、できるだけ具体的な目標を設定しましょう。「手に職をつけたいからプログラミングを勉強しよう」ではなく、「Webサイトを作って運営したい」や「iPhoneアプリの開発をしたい」などといったゴールを設定すると、効率良くプログラミングを学ぶことができます。

プログラミングを学習する目的【言語別でできること】

プログラミング言語の得意分野を知る

プログラミング言語は1つではありません。現在1,000種類以上のプログラミング言語が存在するといわれています。

Webサービスとの親和性の高い言語もあれば、複雑なデータ処理に長けた言語もあります。処理速度の速い言語や簡単に習得できる言語など、プログラミング言語にはさまざまな特徴があり、習得難易度や得意分野が異なります。

しかし、これからプログラミングを学びたいと思っている人は、どのプログラミング言語を選べばいいかわかりません。そこで基準にしたいのが、プログラミング言語の得意分野が、プログラミングを学ぶ目的に合致しているかです。

例えば、Webサイト制作が目的の人なら、PHPなどといったWebサービスに強いプログラミング言語を選ぶと良いでしょう。iPhoneアプリの開発をしたいなら、Apple社がアプリ開発用に作ったSwiftを選ぶのがおすすめです。

このように、プログラミング言語にはそれぞれ得意分野があるため、自分がプログラミングを学びたいと思ったきっかけに合致した言語選びをするようにしましょう。

初心者におすすめのプログラミング言語

せっかくプログラミング言語を習得しても、その言語に需要がないのでは、有意義に活用することはできません。

そこで初心者が最初に学ぶのに、おすすめのプログラミング言語を紹介します。

  • Java
  • Python
  • Ruby
  • PHP
  • JavaScript
  • Swift
  • C言語

なお、上記の言語であれば、どれでもいいというわけではなく、学習する目的に合わせて言語選びをするように注意してください。

それでは、それぞれの言語について詳しくみていきましょう。

Java

数あるプログラミング言語の中でも最も多く使われているのが、Javaといっていいでしょう。JavaはOSに依存しないのが特徴で、パソコンはもちろん、スマホ環境でも動作するシステムを開発できます。

汎用性の高さから、多くの開発現場で活躍する言語です。そのため、IT業界はJava経験者の求人が圧倒的に多いです。

IT企業に就職することを目的にしているのであれば、Javaを学ぶのが一番手っ取り早い選択だといえるでしょう。また、汎用性の高い面や他の言語の基礎になる面を考えても、Javaを学んで後悔することはないでしょう。

Python

Pythonは、AI(人工知能)開発で活躍するプログラミング言語です。YouTubeやInstagramなどにも使われています。近年はAIに注目が集まっているため、今最も伸びているプログラミング言語といっていいでしょう。

PythonがAI開発に使われているのは、データの分析や解析が得意な言語だからです。AI開発に使われていると聞くと、難しそうに感じるかもしれません。しかし、Python自体は初心者でも簡単に習得できるシンプルなプログラミング言語です。

最先端技術の担い手となるためにプログラミング言語を学びたいのであれば、Pythonを学ぶと良いでしょう。

Ruby

Rubyは、プログラミングを楽しむことを目標に開発されたプログラミング言語です。

文法がわかりやすく、直観的に理解できるため、プログラミング初心者が最初に学ぶ言語としてもおすすめです。また、Rubyはまつもとひろゆき氏が開発した日本発祥の言語なので、日本人には特にわかりやすい言語といえるでしょう。

なお、Rubyには「Ruby on Rails」というフレームワークがあり、簡単にWebサイトを作ることができます。ただし、ソースコードの文法が多少違っていても問題なく動いてしまい、人によってソースコードの書き方が変わってしまうので、大規模な開発ではあまり利用されません。

まずは、プログラミングの楽しみたいという人はRubyから始めてみると良いでしょう。

PHP

PHPは、Webサービスの開発に携わりたい人におすすめのプログラミング言語です。PHPを使うには、HTMLとCSSの知識も必要となってきますが、言語の難易度自体は難しくありません。

PHPの汎用性自体は低いものの、Webサイト制作には欠かせない言語なので需要は多いです。特にフリーランスエンジニアとして個人で仕事をしたい場合、Webサイト制作の案件はとても多いため、稼ぐための言語としてもおすすめです。

フリーランスエンジニアって稼げるの?【稼げるロードマップを紹介】

JavaScript

JavaScriptは、Webサイトに動きを加えるときに利用するプログラミング言語です。役割自体はPHPに似ています。PHP同様、Webサイト制作には欠かせない言語です。習得難易度はそこまで高くありません。

Swift

Swiftは、2014年にApple社のOS向けに開発されたプログラミング言語です。プログラミング言語としての歴史は浅いですが、Apple製品の普及が広がるにつれてSwiftの需要も高まっています。

iPhoneやMac向けのアプリ開発をしたい人には、おすすめのプログラミング言語です。

C言語

C言語は、処理速度の速さが特徴の、歴史あるプログラミング言語です。多くのプログラミング言語のルーツともなっている言語なので、C言語を理解できれば他の言語の習得は簡単になるでしょう。

他の言語では不要なメモリ管理などの概念が存在し、ソースコード自体も複雑になります。そのため、初心者がいきなりC言語を学ぶのは難易度が高いといえますが、一流を目指すのであれば最初に学ぶとプログラミングの理解を深めることができるでしょう。

まとめ

プログラミング言語をこれから学びたいと考えているのであれば、まずは目的を明確に決めましょう。各言語にはさまざまな特徴があり、得意分野は異なります。

IT企業への就職を目指すのであればJavaが無難ですが、フリーランスエンジニアとして活躍したいのであればPHPが稼ぎやすいといえるでしょう。他にもAI開発ならPythonがおすすめですし、Apple製品向けの開発ならSwiftが最適です。

初心者がプログラミング言語を学び始めるのであれば、まずは言語選びを慎重に行いましょう。

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