プログラミングは、学べば誰でも習得できるスキルです。しかし、向き不向きはあります。プログラミングに向かない性格であれば、途中で挫折してしまうかもしれません。
そこで今回は、プログラミングをできる人とできない人の特徴について紹介していきます。これからプログラミングを学ぼうと考えている人は、自分の性格がプログラマーに適しているかの参考にしましょう。
目次
プログラミングをできる人の特徴
まずは、プログラミングに向く人、つまりプログラミングをできる人の特徴は、次の通りです。
- 論理的思考ができる
- ルールを守ることができる
- 途中で投げ出さない
- 調べることに抵抗がない
- 探求心がある
- モノづくりが好き
それでは、それぞれについて詳しくみていきましょう。
論理的思考ができる
プログラマーにとって、論理的思考力は必要不可欠です。プログラミングは、直感や感覚で作るものではなく、厳密な設計書に従ってソースコードを書いていきます。クライアントの要件を実現するために、論理的に思考する必要があります。
また、プログラミングをしていると、どんなベテランでも必ずエラーが起きます。そのエラー原因を特定したり、修正したりするにも論理的思考力が必要です。
なお、論理的思考力は、プログラミングを続けることで身につく代表的なスキルでもあります。
ルールを守ることができる
プログラミングには、細かい規則やルールが存在します。プログラミング言語におけるルールやソースコードを見やすくするためのルール、各開発現場独自のルールなどを遵守する必要があります。
特に大規模開発の現場で、自分本位のソースコードを書くと、他のプログラマーが対応できなくなります。こういった行動が、プロジェクトに大きな悪影響を及ぼしてしまうこともあります。
そのため、プログラマーには定められたルールに従うことが求められます。
途中で投げ出さない
プログラマーには、途中で投げ出さない忍耐強さも重要です。プログラミングは、思っている以上に地味な作業です。システムのちょっとした機能を実現するため、膨大な時間を費やすことも珍しくありません。
また、原因不明のエラーが発生した場合には、原因を特定できるまでソースコードを洗い出さなければいけません。1日中調べて原因が特定できなくても、次の日にまた調べ直さなければいけません。そのまま放置することは許されません。
そのため、途中で投げ出さずに最後までやり遂げる責任感のある人が、プログラマーに向いているといえるでしょう。
調べることに抵抗がない
プログラミングをしていると、予期しないエラーが発生することは珍しくありません。人に聞くことで解決することもありますが、有識者のいない状況であれば、自分で調べなければいけません。
ネットや本で調べて、情報を集めるのもプログラマーの仕事です。膨大な情報の中から、必要な情報を見つけることのできるリテラシー能力も必要です。
困ったら誰かに教えて貰える環境でしか仕事ができないような人は、プログラマーとしての適性があるとはいえないでしょう。
探求心がある
プログラミングは、スキルを一度身につければやっていける程甘くはありません。新しい技術や考え方を吸収しなければ、取り残されてしまいます。
IT業界は、移り変わりの激しい業界です。現時点で重宝されているプログラマーが、数年後には需要がないかもしれません。プログラミング言語もどんどん新しい言語が開発され、スキルを身につける敷居は低くなっています。
もちろん、プログラマーとしての経験が無駄になることはありません。しかし、IT業界の流れや新しい技術に気を配っていないと、いつまでも同じステージで停滞してしまう可能性が高いのも事実です。
モノづくりが好き
プログラミングは「モノづくり」です。少しずつパーツを揃えていき、最終的にシステムという「モノ」が完成します。自分の作ったプログラムが動き、想定した結果が返ってくることに喜びを感じられる人は、プログラマー向きだといえます。
また、ほとんどの開発現場では、複数人のチームで開発を行います。チームメンバーと助け合いながら、システムを作り上げることもプログラマーの喜びの1つといえるでしょう。
プログラミングをできない人の特徴
次に、プログラミングに向かない人、つまりプログラミングをできない人の特徴は、次の通りです。
- アルゴリズムを考えられない
- 飽きっぽい
- コミュニケーションが苦手
それでは、それぞれについて詳しくみていきましょう。
アルゴリズムを考えられない
アルゴリズムとは、「手順や計算方法」のことです。プログラミングの場合、クライアントの要件を満たすための「やり方」です。
例えば、料理を作る場合には、食材を準備して、下ごしらえをした上で、調理をします。料理が美味しく見える食器選びや盛り付けも重要ですね。
プログラミングの場合も同じで、ユーザーの行動に対して、プログラムが内部処理をして、処理結果をユーザーに表示します。表示形式にこだわることで、ユーザーに情報が伝わりやすくなります。
こういったプログラムを実現するために、プログラマーは「どの処理を、どの手順で、どのタイミングで実行する」といったアルゴリズムを考えなければいけません。
処理の順番やタイミングを間違えると、システムエラーに繋がります。地道にアルゴリズムを考えられない人にとっては、プログラミングは難しいといえるでしょう。
アルゴリズムを学び、プログラミング技術を向上させるには飽きっぽい
プログラマーといえば、IT業界の代表的な仕事です。プログラマーを格好良いと思っている人も多いでしょう。
しかし、プログラマーの業務は、地道で地味な作業の連続です。表舞台で活躍するプログラマーは、ごく一部でしかありません。ほとんどのプログラマーは、社内で一日中パソコンとにらめっこしています。
業務内容は、設計書に従ってソースコードを書くことなので、プロジェクトが変わってもやること自体は同じです。そのため、毎日同じことの繰り返しといっても間違いではありません。
地味なプログラミング業務でも、楽しみを見つけることができれば続けていくことはできるでしょう。しかし、プログラミングに飽きてしまった人にとって、代り映えのない毎日は、苦痛に感じるかもしれません。
コミュニケーションが苦手
プログラマーといえば、1人で黙々とデスクワークしているイメージの人が多いでしょう。しかし、実際のプログラマーはチームで行動しています。
日々のミーティングや仕様変更、チームメンバーからの質問や相談など、コミュニケーションを取る機会はかなり多いです。コミュニケーションが不足していたせいで仕様を勘違いしてしまうと、業務に大きな悪影響が及びます。
そのため、コミュニケーションが苦手な人やチームで行動することに苦痛を感じる人は、残念ながらプログラマーとして向いていないといえるかもしれません。
コミュニケーション能力とは?仕事で求められる能力と鍛え方まとめ
プログラマーは、決して華やかな職業ではありません。毎日が地味な作業の連続です。
しかし、ルールを守ることができて、責任感の強い人には、プログラマーはおすすめの職業です。一方、感覚的な能力に自信のある人や刺激的な毎日を送りたいといった人には、向いてないといえるかもしれません。
プログラミングは、学べば誰でも習得できるスキルです。自分がプログラマーに向いていると感じた人は、一度プログラミングを学んでみると良いでしょう。
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