プログラマーがいなくなると言われている理由とは?本当なの?

現代社会を支えていると言っても過言ではないプログラマーですが、近い将来いなくなると噂されています。

そこで今回は、プログラマーがいなくなると言われている理由について解説していきます。本当にいなくなってしまうかの考察や、プログラマーが今すべき事についても紹介しているので、ぜひご覧ください。

プログラマーがいなくなると言われている理由

プログラマーがいなくなると言われている理由には、次のようなものがあります。

  • AIに仕事を奪われる
  • 新規ツールによる業務の効率化
  • コストの低い海外へ外注される

それでは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

AIに仕事を奪われる

AIの発展により、現在行われている仕事のほとんどがなくなるとされています。これは、プログラマーに限ったことではありません。

スーパーのレジの自動化や自動運転の車など、これまで人間がしてきたことが次々とAIに置き換わっています。世界的に活躍しているGoogleやAmazonなどの大企業もAI研究に多額の費用を投入しています。実際、Amazonの倉庫では、自動ロボットが荷物の運搬を行っています。

そして、AIが発展することにより、プログラミングも自動化され、プログラマーは要らなくなると予想されています。

新規ツールによる業務の効率化

IT業界では、次々と新しいツールが開発されています。毎日のルーティン業務を自動化するツールであったり、開発を効率良く行うためのツールなどが日々リリースされています。

これは、プログラミング言語についても同様です。以前であれば、ほとんどの人は「プログラミングは難しい」とイメージしていました。しかし、近年では簡単でわかりやすいプログラミング言語が続々と開発されているため、コーディングスキルを習得する敷居が低くなっています

そのため、プログラミングのために、わざわざプログラマーに仕事を依頼する必要はなくなっていくと予想されています。実際、Webサイト制作の現場では、コーディングスキルが低くてもデザインツールを利用することで、簡単にWebサイトを作ることができてしまいます。

コストの低い海外へ外注される

プログラマーの仕事は、設計書に書いてある内容を機械語(プログラミング言語)に翻訳する仕事です。翻訳に使用するプログラミング言語は、世界共通の言語です。

そのため、きちんとした設計書さえあれば、誰がコーディングしても、出来上がったソースコードに大きな差は生まれません。誰が書いても同じになるのであれば、人件費やコストの低い海外のプログラマーに依頼した方が、開発費用を抑えることができます。

プログラマーは、日本だけでなく世界中に存在します。生活する国によって必要な金額は違うので、価格競争をするのであれば、日本のプログラマーは不利だといえるでしょう。

海外のプログラマーに仕事を取られてしまうため、日本のプログラマーはいなくなると予想されています。

【結論】プログラマーがいなくなることはない

ITの発展により、プログラマーの業務が効率化されることは間違いないでしょう。その影響でプログラマーの需要が減ることはあっても、プログラマーがいなくなることはありません。その理由として考えられるのが、次の3つです。

  • AIによる自動化にも限界がある
  • ツールを使いこなせない人が多い
  • 設計能力が必要

それでは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

AIによる自動化にも限界がある

AIの発展により、プログラミングは自動化されると予想されています。しかし、自動化されるのは、プログラミングの一部と考えて良いでしょう。

例えば、決められたルールで書かれた設計書を基に、ソースコードを自動生成するツールは開発される可能性が高いです。しかし、これはプログラミング工程がなくなるというよりは、設計工程とプログラミング工程が一体化すると言えます。プログラミング工程がなくなった一方で、設計書の難易度が上がってしまいます。

また、AI開発には、膨大な費用が掛かります。そして、機械学習させるためのビッグデータも必要です。つまり、AIで自動化することが、マイナスに働く可能性も十分にあるということです。

AIによる自動化が進むのは間違いないでしょう。しかし、全てがAIに置き換わるわけではありません。自動化することでメリットのある仕事がAIに置き換わります。そして、そのAIを開発するのが、プログラマーの仕事でもあります。

ツールを使いこなせない人が多い

ITの発展により、現在では数多くの業務ツールが存在します。しかし、そういったツールを使いこなせている人は多くありません。

例えば、新型コロナウイルスの外出自粛の影響により、一気に知名度が増したZoomですが、「時間も経費も節約できるから、新型コロナウイルスが収まった後もオンライン会議を続けよう」と考える人も多いでしょう。

しかし、Zoomは新型コロナウイルスの感染が広がる前から人気のサービスです。これまでオンライン会議の利便性を知らなかったため、時間も経費も無駄にしていたということです。

スマホや家電も同様で、全ての機能を使いこなせている人は、ほとんどいません。どんなに便利なツールがあっても、それを使いこなせている人はごく一部です。

プログラマーの代替となるようなツールは、ある程度複雑なものになるでしょう。新規ツールによって、プログラミングの簡略化が実現されても、それを使おうとする人は、ほとんど現れない可能性が高いです。

設計能力が必要

プログラミングがAIに置き換わっても、設計工程が自動化されることはありません。システム開発を行うのであれば、機能を実現するための処理やデータの流れを設計する必要があります。

設計なしで、AIが自動的に便利ツールを開発してくれる世の中になれば、IT業界自体が要らなくなってしまいます。

なお、システム設計を行うには、プログラマーとしてのスキルが必要です。逆にプログラミングを行うには、設計書を読み取るスキルも必要です。設計者とプログラマーは担当こそ違いますが、お互いの仕事を理解していなければいけません。プログラマーにもある程度の設計能力が必要となってくるのです。

そして、お互いの不明点を理解するために、設計者とプログラマー間のコミュニケーションは重要です。そのため、日本語しか喋れない日本人にとって、海外へ仕事を依頼するのはハードルが高いといえます。

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プログラマーの仕事がなくなる前にすべきこと

これまでのプログラマーは、「特殊スキル」を持った職業といっても過言ではありませんでした。しかし、新規ツールの開発や業務の自動化により、プログラマーになるための敷居が低くなるのは間違いないでしょう。現状に満足していては、本当にプログラマーの仕事を奪われてしまいます。

そこで、今後もプログラマーとしての活躍したいのであれば、次のことを意識するようにしましょう。

  • スキルアップする
  • 「+α」のスキルを身につける

まず、プログラミングの敷居が低くなることにより、誰でも簡単にソースコードを書くことができる時代になるかもしれません。しかし、複雑な処理やメモリ管理を考慮した性能重視のシステムなどの開発は、今後もプログラマーの仕事として残っていくでしょう。

そのためにも、簡単に習得できないレベルまでスキルアップすることで、プログラマーとして仕事が続けていくことができるでしょう。

また、現在プログラミングを専門に行っているのであれば、「設計」や「Webデザイン」のスキルも身につけると良いでしょう。設計やWebデザインに裏付けされた技術があれば、他の同業者との差別化を図ることができ、プログラマーとして一目置かれる存在になることができます。

まとめ

ITの発展により、プログラマーの業務は効率化されていくと予想されます。プログラミングの一部はAIにより自動化され、効率良く開発できるツールも増えていくでしょう。

だからといって、プログラマーの仕事がなくなるといったことはありません。しかし、プログラマーとして生活したいのであれば、高い技術力を身につけて、他のプログラマーと差別化する必要があります。

これからプログラミングを学ぶのであれば、スキルを身につけるだけではなく、自分だけの付加価値を意識すると良いでしょう。

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