わかりやすいプレゼンの作り方【プレゼン構成+スライドの作り方について】

皆さんは自分のプレゼンに自信がありますか?自分が聞き手となったときにわかりやすいプレゼンができていると胸を張って言えますか?おそらく自信をもって「自分のプレゼンはわかりやすい」と言える方はごく少数でしょう。

そこで今回は

わかりやすいプレゼンの作り方

について解説します。わかりやすいプレゼンを作るには、内容の構成や話し方、使用するスライドの作り方など、細部までこだわる必要があります。

ぜひこの記事を参考に、わかりやすいプレゼンについて理解を深めてくださいね。

わかりやすいプレゼンの極意

まずわかりやすいプレゼンとは、どんなプレゼンを指すのでしょうか?人によって意見は様々ですが、ここでは以下の要素がそろったプレゼンを「わかりやすいプレゼン」と定義しましょう。

  • 聞き手目線で作られている
  • シンプルでわかりやすい表現が多い
  • 情報がまとまってる
  • 情報に具体性がある
  • プレゼンに聞き手を参加させている

聞き手目線のプレゼン

まずは聞き手目線のプレゼンについてです。プレゼンの聞き手となる方の殆どがプレゼンの内容についての専門知識がない方々です。そのため専門用語ばかりを使ったプレゼンは絶対NG。

プレゼンは「聞き手に内容を理解してもらうためのもの」だということをしっかり意識してください。

シンプルでわかりやすい表現が多い

これは聞き手目線のプレゼンに少し内容が重なりますが、プレゼンの中で使用する言葉はなるべく簡単なものにしましょう。

レベルとしては中学生が効いても理解できるくらい。

プレゼンは情報のほとんどが口頭で述べられるため、聞き手は聴覚から情報を仕入れます。この時用語が簡単な方が理解度が深まるのです。

情報がまとまっている

プレゼンは本番そのものだけでなく、事前準備も大切です。提示する情報はしっかりまとめておきましょう。これは最低限の準備です。

プレゼンの準備をする際は「何についてのプレゼン」なのか、「このプレゼンのゴールはどこか」という2点を意識すると、より情報をまとめやすくなるはずです。

特に情報をまとめていくにつれて、ゴールを見失ってしまうことが多いので、逐一ゴールを確認しながら準備を進めるのが良いでしょう。

情報に具体性がある

ある程度情報がまとまったら具体的な数値を提示して、情報に具体性という付加価値を付けましょう。

まとまった情報に数値やグラフ、研究結果の引用などを付け加えると情報の信ぴょう性はもちろん、プレゼンの質もグッと高めることが出来ます。

ただし数値ばかりでは聞き手に飽きを感じさせてしまうので、具体値の提示は部分的に行う方がより効果的です。

プレゼンに聞き手を参加させている

最後に最も重要なポイントをご紹介します。プレゼンは聞き手をしっかり参加させるのが大切です。

プレゼンターが一方的に話してばかりのプレゼンは、聞き手の理解が深まらず、中には飽きてしまう方もいるでしょう。

聞き手をプレゼンにしっかりと引き付け、プレゼンターと聞き手が一体となってプレゼンを進めていくのがベストです。

今回はこの5点について考え、わかりやすいプレゼンを作成していきます。ここでは農林水産省が提示する”子どもの食育”から、「朝食の大切さ」についてプレゼンを行うと仮定します。

一緒にわかりやすいプレゼンを作っていきましょう!

>>朝がイチバン – 農林水産省
出典:農林水産省Webサイト

わかりやすいプレゼンの構成方法

では早速プレゼンの構成を作っていきましょう。先ほど提示した5つの要素に注意しながらプレゼンを作成します。

プレゼンのタイトルと主軸を考える

まずはこのプレゼンのタイトルとなる部分、つまり主軸を考えます。例として用意した農林水産省の資料は朝食に関するものだったので、「朝食を摂ることは健康上重要な事である」という主軸に決定します。

このプレゼンのタイトル:
『朝食は一日をスタートさせるスイッチである』伝えたい事:
「朝食を摂ることで健康に良い影響を与えられる」

プレゼンに使えそうな情報を整理する

主軸が決まったら、次はプレゼンで使用する情報を集め、分かりやすくなるように情報を整理しましょう。

集めた情報:
・脳のエネルギーはブドウ糖で、朝食ではそのブドウ糖を補う
・朝食を食べることで体内リズムが整う
・朝食を基準に食事の時間を整理すると生活リズムも整う
・摂取された糖分がブドウ糖として体に吸収される

集めた情報は以上の通り。この段階でも「聞き手はどんな情報が欲しいか」について考えながら情報収集を行います。

例えばブドウ糖=脳のエネルギーということは分かったけど、このブドウ糖はどんな食べ物に含まれるのか?という疑問を仮定します。

この疑問に回答するのが4つ目の項目『摂取された糖分が~』の部分です。こうして全くプレゼンの内容を知らない人間の目線に立って考えると、よりわかりやすいプレゼンを組み立てることが出来ます。

プレゼンの構成を考える

情報が十分に集まったら、いよいよプレゼンの構成を考える段階です。集めた情報をどこでどう利用するのかをよく考え、矛盾がない、重複がない、話題が行ったり来たりしないように構成を考えていきます。

1.日本人の朝食摂取率を提示する
2.脳にとっての唯一のエネルギーはブドウ糖であることを説明する
3.ブドウ糖の摂取方法を紹介する
4.朝食を食べないとどんな影響があるのかを説明する
5.【+α】朝食による生活リズム・体内リズムの改善効果を紹介する
6.朝食の大切さを再度説明してプレゼンを締めくくる

以上のように、集めた情報を6つの段階に分けて紹介することにしました。6つと言っても1番と6番は前置きとまとめなので、主軸の情報は紹介しません。

まず1番で日本人の朝食の欠食率について述べます。ここでは具体的な数値を提示して、本題に移行する前に聞き手の注意をひきます。

2番から5番は集めた情報を紹介する部分。ここで注意して欲しいのが、情報が散在しないようにするということ。情報があちらこちらに散らばってしまえば、聞き手のプレゼンに対する理解度はグッと低下します。

2番と3番はブドウ糖に関する話題で、3番の最後あたりに「朝食で糖分を摂ることで~」と次の話題につなげます。

4番では糖分の摂取源である朝食を摂らなかったときのデメリットを紹介。また5番では追加の情報として、糖分摂取以外にも朝食の効果があることを説明しています。

このように各章に繋ぎとなる『共通の話題』を持ってくることを意識しましょう。

わかりやすいプレゼンの秘訣!スライドの作り方

最後にプレゼンの質を高めるスライドの作り方をご紹介します。スライドを作成する際のポイントは3点。

  • 統一感を出す
  • シンプルイズベスト
  • 読みやすい文字サイズとフォントを使用する

以下のスライドをご覧ください。このスライドは3点のポイントに注意して作成したものです。

フォントは全て統一し、背景色や文字の色も同じものを使用しました。またスライドには情報を詰め込みすぎず、簡潔に重要なポイントだけを書き出しています。

まとめ

今回はわかりやすいプレゼンの構成方法と、プレゼンの質を上げるスライドについて紹介しました。

プレゼンをする際は情報収集だけでなく、その方法をどう分かりやすく伝えるかについても、しっかり考えてみましょう。

最初はどんなプレゼンターも拙いプレゼンをします。練習に練習を重ね、経験を積み上げてプレゼンを得意にしていきましょう!

参考文献:
血糖値とGIの関係性 – 大塚製薬
e-ヘルスネット[情報提供] – 厚生労働省

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