人を惹きつけるプレゼンとは?プレゼンが上手い人に共通する特徴について

皆さんはプレゼンが得意ですか?おそらくこの記事を読んでいる方は、初めてプレゼンに挑戦しようとしている方、またはプレゼンが苦手で上達させたい方が殆どだと思います。

そこで今回は

プレゼンが上手い人の特徴
人を惹きつけるプレゼンの方法

について徹底解説します。この記事を通して、自分のプレゼンと『人を引き込むプレゼン』の何が違うのか、違いを確認していきましょう。

人を惹きつけるプレゼンとは?

まずは本当に面白い、為になった、聴いてよかったと言われるプレゼンについてご紹介します。

ここでMacやiPhone、iPad、iPodなど、数々の製品を生み出してきたAppleの親スティーブ・ジョブズの歴史的プレゼンテーションを参考にしてみましょう。

マーケティング戦略や製品そのものの品質の良さが基盤になっていることには間違いありませんが、現在こうしてApple製品が市場に出回っているのはスティーブ・ジョブズのプレゼン力にも関係があったのです。では実際にどんなプレゼンを行ったか見ていきましょう。

スティーブ・ジョブズの歴史的プレゼン

観客の期待を煽る

スティーブ・ジョブズが壇上に登場した際、まず何をしたかというと「観客の期待」を大いに煽りました。

Appleがここまで残してきたMacやiPadなど、歴代の功績を並べ、「今日はさらに革命的な製品を発表します」と本題に持ち込みます。

またスティーブ・ジョブズは話し方にも気を付け、かなり速度を落とし、背景に表示されている映像もゆっくりとしたものにして、「何が発表されるんだ」という焦燥感を高めています。

発表するものの詳細を伝えずに概要のみを伝える

前置きを終えた後、スティーブ・ジョブズは「3つの革命的製品」について述べました。ワイドスクリーン・電話・ネット通信機器と、あえて3つに分けてiPhoneの革新的な機能を述べたのです。

そしてここで初めてiPhoneという商品名を発表しました。

緊張感を解き製品の詳細を説明する

このプレゼンの本題を紹介したところで一度冗談を入れて話題の転換を行います。ここで冗談を入れたことで観客のムードが一気に和んだものになりました。

そしてここからはiPhoneについて、どんなに凄いものなのかを『具体的』な数値やグラフを使用して説明していきます。これも手短にグラフで端的にまとめます。

過去の製品の課題を解説する

さらにiPhoneの詳細説明を行うとともに、スティーブ・ジョブズは過去製品の課題について言及しました。

iPhone発表以前の携帯電話は下半分がキーボードだったこと、これを解決するためにワイドスクリーンの携帯を開発したこと、指を使った画面の操作方法のことなど、ここではiPhoneの画像を用いて確信的な新機能を紹介しました。

スティーブ・ジョブスのプレゼンから何が得られるか?

実際に映像を見てもらえばわかるのですが、スティーブ・ジョブズのプレゼンは7分間があっという間に過ぎていく「ワクワク感」に溢れています。

これが今回追い求めたい惹き付けるプレゼンです。

プレゼンの成功を決めるのは内容だけではありません。話し方やパワーポイント、書類の利用方法、プレゼンの構成など、プレゼンの成功は様々な要素で決まります。

ではどうすれば、人を惹きつけるプレゼンができるのか?次章からはその具体的方法についてご紹介します。

今回紹介したプレゼンの内容は以下のURLから閲覧できます。
>>iPhoneを発表するスティーブ・ジョブス

人を惹きつける上手いプレゼンのコツ

プレゼンの主題を決める

まずはプレゼンの主題となる部分、つまり一番伝えたい情報が何かを決めておきましょう。一番伝えたい情報とともに、プレゼンによって何が得られるのか「プレゼンのゴール」についても考えておくと、より内容がまとまります。

この主題はプレゼンの軸となります。この主題をもとに構成を考えていくので、しっかり整理しておきましょう。

聞き手について考える

次に聞き手となる人について考えましょう。専門知識に関するプレゼンをする場合、観客となる人間は同じく専門知識に精通しているのかをよく考えてください。

専門知識がある場合は用語を多用して内容を深堀するのも良いですが、専門知識がない観客が多い場合はなるべく用語は使わないように、わかりやすく説明しましょう。

前章で紹介したスティーブ・ジョブズのプレゼンも、iPhoneの凄さを情報工学の専門用語で説明することはしていませんでした。

そんなことをしても買い手となる観客には凄さが伝わらないからです。この時画像や映像、グラフを取り入れることでより理解を深められるでしょう。

また聞き手が何のためにこのプレゼンを聴いているのかを考えることも必要です。これは聞き手が欲している情報を的確に伝えるためです。

プレゼンの展開を考える

プレゼンの主題が決まり、聞き手についても十分考慮した後はいよいよプレゼンの展開を考える段階です。

プレゼンはとにかく上手く構成を組むことが大切。話題が二転三転したり、情報が散在することは好ましくありません。

プレゼンの展開は大まかに分けて3つです。まずはこの3つの展開を考えてみましょう。

  1. 前置き
  2. プレゼンの本題
  3. まとめ
前置き

プレゼンの前置きは聞き手の興味を引く部分です。最初に「つまらない」という感情を与えてしまうと、その後の本題でもしっかり聞いてもらえない可能性があります。

では前置きでは何を話せばよいのでしょうか?前置きでは以下の項目を参考にして話題を作ってみましょう。

・プレゼンの内容に関する質問を投げかける
・具体的な結論から伝える

以上が前置きとして有効と言われている2つの例です。まずはプレゼンの主題に関する内容を質問として観客に投げかける方法。

これによって観客の意識がその情報に向けられ、本題の情報に引き付けやすくなります。

また結論から述べるのも有効でしょう。結論を先に述べてから、なぜそうなるのか理論や推測を本題部分で紹介するという方法です。

プレゼンの本題

プレゼンの本題部分では、聞き手の集中力をどれだけプレゼンに向けさせるかが要です。

短すぎて情報が欠落するのも好ましくありませんが、長すぎると聞き手は後半部分をほとんど聞いていません。これは人間の集中力がたったの数十分しか持続できないからです。

集中力を持続させるためには、休憩時間を入れたり、冗談を入れて一度張り詰めた意識を緩めたり、聞き手に向けて質問してみたりするのも良い手法でしょう。

また口頭の情報だけでは整理がつきにくいので、積極的に視覚情報を活用しましょう。

まとめ

プレゼンのまとめの役割はプレゼンの後味を良くすることです。本題が終わり、急に「以上です」とプレゼンが終わってしまえば、何となく違和感を感じますよね。これを防ぐためにまとめが必要なのです。

プレゼンのまとめとして有効なのは以下の通り。

・メリットや結論を再度強調する
・プレゼンの内容を簡潔にまとめる
・特典となる情報を紹介する
・購入や連絡などアクションを起こせる情報を紹介する

この中で最もスタンダードなのが、メリットを伝えることと再度情報をまとめて紹介することです。プレゼンの本題部分の重要点のみを抜き出し、簡潔に紹介すればよいので一番ハードルが低いです。

また状況にもよりますが、コンタクトを取れる連絡先や、商品の購入先URLをスライドで紹介するのも有効です。

また「今購入すると」や「今契約すると」などの特典をアピールすることで、本題の内容に付加価値を付けるも良し。

本題を邪魔しないように、それよりか本題の魅力を高められるように意識しましょう。

プレゼンが上手い人の特徴

最後にプレゼンターとしての極意をご紹介します。前章のプレゼン内容のコツと共に、話し手としての質も高めてみましょう。

プレゼンが上手い人の特徴は以下の通りです。

  • 聞き手を飽きさせない
  • 自信を持って話している
  • 繋ぎ言葉が入らないように練習を重ねている
  • 聞き手に意識を向けている

一つずつ確認していきましょう。

聞き手を飽きさせない

この記事では何度か登場していますが、聞き手を飽きさせないプレゼンターはプレゼンが上手い人と言えるでしょう。

聞き手を飽きさせないようにするためには、具体的な数値を紹介したり、グラフや画像を用いて聴覚以外を刺激したり、プレゼンの方法に工夫を加えましょう。

自信をもって話している

プレゼンターが緊張しているというのは、プレゼンを行う上で一番良くない状況です。

自分が用意した情報に自信をもってプレゼンを行いましょう。手元に原稿を持つのは結構ですが、原稿ばかり見てしまうのはNG。胸を張り、視線を上に向けるよう意識しましょう。

繋ぎ言葉を入れない

繋ぎ言葉とは「あー」や「えー」など、言葉の間に入る意味のない擬音です。

どんなに頭の回転が速い人でも数回は繋ぎ言葉が入ると言われていますが、この繋ぎ言葉が多すぎると集中を途切れさせます。

プレゼンを行う前にはしっかりとその内容を頭に入れ、一から構成を組み立てられるように準備しておくのが大切です。

聞き手に意識を向けている

これは意外と忘れてしまうのですが、聞き手に意識を向けてプレゼンを行いましょう。

プレゼンはプレゼンターと聞き手があってこそ成り立っています。自分の世界に入ってしまわないよう、聞き手の発する雰囲気を上手くつかみ取って、その雰囲気にプレゼンを乗せるのが理想。

冒頭のスティーブ・ジョブズのプレゼンは、度々聞き手とスティック・ジョブズが会話するシーンがありましたが、このようにプレゼンに聞き手を参加させることが大切なのです。

練習を重ねている

良いプレゼンターの極意、一番は「練習量」にあります。どんなプレゼンターも練習を重ねて、実演を重ねて上達してきました。

飽きさせないプレゼン方法も、自信を持つのも、繋ぎ言葉を入れずにスムーズに話すのも、緊張せずに聞き手に意識を向けるのも、全て練習ありきです。

プレゼンをすることが決まったら、実際に人前で練習してみましょう。綿密に準備したとしても、人前で発表して初めて意外な課題に気付くはずです。

まとめ

今回は上手いプレゼンについて紹介しました。プレゼンが苦手という方は多くが内容よりも、人前で話すということに苦手意識を持っていると思います。

しかしプレゼンは、たった数か所意識するだけで劇的に質を向上させることが出来るのです。

情報を生かすも殺すもプレゼンター次第です。自分が準備した情報や商品を最大限アピールできるように、プレゼンを練習してみましょう。

参考文献:
スティーブ・ジョブズのプレゼン術を徹底分析!~歴史的名園「iPhone」とベストプレゼン10選~

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