将来の仕事について調べているとき、フリーランスという文字を目にしたことはありませんか?フリーランスとは、正社員や派遣などさまざまな働き方のうちの一つです。
働き方によっては自分に合っている場合や、逆にストレスに感じてしまうことがあります。フリーランスが自分に合っているのか判断するために、フリーランスの意味について詳しく解説していきます。
目次
フリーランスの意味
フリーランスとは、個人で契約を交わして仕事を請け負う形態のことを言います。正社員のように会社に属するわけではなく、個人として契約や仕事などを全て判断して働きます。
インターネット環境が整っていなかった時代は主に足で営業していたため、個人で仕事をするのは大変でしたが、近年インターネット技術が向上したことによって、PCやスマホを使った仕事がしやすくなりました。
結果、フリーランスとして活動もしやすくなり、離れた場所で働くリモートワークをする方が増えています。フリーランスは一人で仕事を行うので、空いた時間を使ったり案件を掛け持ちするなど自分に合った働き方をしている方が多くいます。
プログラミング学習の始め方 | リモートワーク編フリーランスで働く魅力
フリ一ランスで働く魅力について説明していきます。
仕事を選べる
フリーランスは、仕事を選ぶことができる働き方です。仕事によっては働く環境を指定されているときもあるため自由業とは言えませんが、契約内容によっては概ね変わりません。
一方会社に属する正社員は、フリーランスと比べると仕事を選ぶのは難しいです。会社の方針に沿って働くので、望んでいた仕事ができる場合もありますが、全く関係がない仕事を任されることもあります。仕事が選べない正社員の働き方にストレスを強く感じて数年で退職してしまう方もいます。
フリーランスでは、仕事の内容に納得した上で契約を交わすため、望まない仕事をすることは極めて少ないです。さらに実力に応じて複数の会社とかけもちをして働くことも可能です。
・フリーランス:仕事を選びやすい
技術や経験が足りずに契約が難しい案件もありますが、契約に必要なスキルを高める努力ができれば難しかった案件も任せてもらえるようになるでしょう。しかし、仕事が選びやすい働き方にはリスクがあります。リスクになるポイントは、「フリーランスで大変なこと」で説明をしていきます。
自由業とフリーランスって何が違うの?実力次第で稼げる
フリーランスで実力を発揮して高い年収を得ている方は多くいます。フリーランスで生活できるほど稼いでいくためには、まず仕事を請け負う際に交わす業務委託契約について知る必要があります。
業務委託契約には大きく分けて2種類あり、どちらの種類を選ぶかによって仕事のしやすさや稼げる度合いが変わってきます。
2種類の業務委託契約
2種類の業務委託契約とは以下のことです。
・請負契約
まず準委任契約とは、クライアントから依頼された仕事を時間で契約して報酬をもらえる契約です。約束された時間仕事をすれば報酬が得られるので、作業が途中であっても報酬が支払われます。ですが、実際仕事を放り出すと問題になるケースもあり、時間以上対応することもあります。
次に請負契約とは、仕事を完成させた後にクライアントから問題ないと判断されることで報酬がもらえる契約です。クライアントが要望する内容でなかったときは修正を行い、完成させなければ報酬がもらえません。
それぞれの業務委託契約で稼ぐには、
・請負契約→1日に対応できる数を増やす
といったことを考えます。実力を発揮して稼げるようになるためには、業務委託契約の仕方が大きく関わってくるので、契約内容の確認をしっかりと行うようにしてください。
フリーランスで大変なこと
魅力的な部分だけをフリーランスになってしまうと、後々後悔をする可能性が高いです。少しでも後悔しないように、大変なことについて確認をしていきましょう。
確定申告
フリーランスは一人で仕事をする働き方なので、確定申告も自分で行わなければいけません。
確定申告とは、1年間にあった所得に対して税額の計算を行ってから税務署で納付することを言います。確定申告をしない場合や遅れた場合には、税金の加算や延滞税といったペナルティが発生します。
確定申告や国民年金の支払いなどの税金の手続き対応を行っている会社に属していれば、苦労は少ないですが一人で納付の手続きを行うのは大変です。
まず所得を知るために、計算に必要な書類の整理をするところから始まります。しっかりと書類の整理ができていない場合、計算する前から大変な思いをしてしまいます。また、計算をするときも所得の金額次第で税率が変わるため、できる限り間違いのないように気を付けます。
手続きをするのにやることが多くあるので、慣れていない内は特に時間がかかってしまいストレスになるでしょう。ですが前もって確定申告の勉強や手続きを行う書類の整理をしていれば、大幅に作業時間を短くできます。
つまり、大変な度合いは準備の差に応じて変わるということです。フリーランスになるときは、確定申告について理解を深めておくことをおすすめします。
実績を作る
仕事が未経験の方には実績がないまたは少ないケースが多いです。実績とは成果や功績のことであり、仕事の能力の高さや人柄などを知る材料です。
実績を具体的に言いますと以下のようなことが挙げられます。
・見せられる作品(ポートフォリオ)
実績が自分を強く売り込む材料になるので、高い報酬で契約を交わしやすくなりますが、実績を作るには少なからず時間がかかります。低い報酬であれば、実績が少なくとも契約を交わしてくれる案件は多くありますが、高い報酬を望む場合は実績がないと困難と言って良いでしょう。
実績がない方は、勉強をしてスキルを身に付けたり、低い報酬でも実務経験を積むなどクライアントにアピールできる材料を増やしましょう。
【フリーランス】自宅での仕事に向いているスキルとは?フリーランスになる前に準備すること
フリーランスになる前に準備することがあります。どのような準備をした方が良いのか詳しく説明していきます。
環境作り
仕事をするためには、環境を作る必要があります。インターネットを使った仕事をする場合、PCや通信を行うWi-Fi機器などを取り揃えます。
フリーランスでできるIT関係の仕事の中には、専用のソフトも使う場合もあります。つまり、仕事によって機材や勉強資料など、準備するものが変わるということです。
環境を作り上げるには、まず仕事内容など事前に確認を行うことが必要です。確認がおろそかですと準備に大きな時間をかけてしまう恐れがあるので、契約を行う際にしっかりと聞いておきましょう。
資金
フリーランスは個人で行う働き方なので、仕事をするためのお金も自分で用意しなければいけません。
例えば、IT関係の仕事でPCを使う場合、PCを用意するのはもちろん周辺機器など最低限仕事で使うものを購入します。使うものを準備するのに数十万円という大金が必要になることもあります。
つまり、仕事によって環境を作るための資金を準備しなければいけないということです。資金がない方は、お金をあまりかけずにできる仕事もあるので、フリーランスとして活動するならば資金も考えて行動しましょう。
未経験からできるフリーランスの仕事
ライター
記事を書くのが主な仕事であるライターは、文章を書く能力があれば未経験からでも挑戦できます。未経験の場合、1文字0.3円と低い単価の契約が多いですが、クオリティの上昇や執筆本数が上がっていくに連れて単価も上がりやすくなります。
ライターは以下のような仕事があります。
・専門ライター:専門の知識を生かして書く
データ入力
PCと簡単な操作を行えれば、未経験からでも始められる仕事です。任される作業によっては、Excelなどのソフトを扱う知識も求められますが、仕様に従えばできる作業が多くあります。
データ入力は以下のような仕事があります。
・音声データを入力
フリーランスで仕事を見つけるために役立つサービス
Cloud Works
フリーランスが利用しやすいクラウドソーシングサービスです。日本最大級と言われているサービスで、未経験からプロが請け負うようなレベルの仕事を募集しています。さらに、200種類以上の仕事があるので、要望に合った案件を見つけやすいです。
Lancers
Lancersは、Cloud Worksと肩を並べるほどのクラウドソーシングサービスです。仕事の種類や依頼の多さも魅力の一つですが、クライアントと安心してやり取りできるようにサポート対策もしっかりしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、フリーランスの意味についてご紹介しました。
フリーランスで働いた方が良いと考えられるほど魅力的な部分が多くありますが、人によっては働き方が合わず稼げない可能性もあります。
納得して仕事をしていくためには、まず自分がどのような仕事をしたいのかなど、働き方をしっかりと考えてから決めることが重要です。働き方で悩んでいるときは、ぜひこの記事を参考にしてください。
参考:フリーランスとは?意味や定義を解説
法律用語解説|システム開発契約(基礎編)(2):準委任契約(じゅんいにんけいやく)
請負契約とは?義務や責任範囲、委任契約と違い、契約書の作成ポイント
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